◆ハロー、ストレンジャー 起き抜けの呆けた脳みそを何度も襲う記憶。 過剰再生で擦り切れたテープは ノイジーなのにちっとも薄れていかない。 ぶつけられた悪意や 心を削り取った爆弾が 僕の手によって僕に投げられる。何度も。 土曜の昼下がり、 いつもの喫茶店でふいについた溜息を咎められて、 僕はこの現象について話さざるを得なくなった。 /// エンドレスで嫌な記憶を思い出す現象について、 病気明けの元気な怜央がしゃべり倒す。 いつものやつです。 ◆現在地確認 地図を開くとまず、自分の位置を探す。 自意識と付けられた名前を頼りに。 地図を開いて、あの子の位置を探す。 今の僕とのその距離、3.8メートル。 名前を付けて、ルートを確認した。 でも待てよ、この距離を 詰めるのが上策なのか、どうか? そんな事を考えていたら いつかのトモダチの言葉を思い出した。 僕も彼も髪が短かった頃のことだ。 /// あの人をなんと呼ぼう? いつ、どんなタイミングで? ふと意識したヨシトくんが思い出す出来事。 ヨシトくんの恋愛事情がちらちら出てきます。
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ハロー、ストレンジャー / 僕とトモダチの果てしない話
https://t.co/rh6nWSSROb◆ハロー、ストレンジャー
起き抜けの呆けた脳みそを何度も襲う記憶。
過剰再生で擦り切れたテープは
ノイジーなのにちっとも薄れていかない。
ぶつけられた悪意や
心を削り取った爆弾が
僕の手によって僕に投げられる。何度も。
土曜の昼下がり、
いつもの喫茶店でふいについた溜息を咎められて、
僕はこの現象について話さざるを得なくなった。
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エンドレスで嫌な記憶を思い出す現象について、
病気明けの元気な怜央がしゃべり倒す。
いつものやつです。
◆現在地確認
地図を開くとまず、自分の位置を探す。
自意識と付けられた名前を頼りに。
地図を開いて、あの子の位置を探す。
今の僕とのその距離、3.8メートル。
名前を付けて、ルートを確認した。
でも待てよ、この距離を
詰めるのが上策なのか、どうか?
そんな事を考えていたら
いつかのトモダチの言葉を思い出した。
僕も彼も髪が短かった頃のことだ。
///
あの人をなんと呼ぼう?
いつ、どんなタイミングで?
ふと意識したヨシトくんが思い出す出来事。
ヨシトくんの恋愛事情がちらちら出てきます。
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