王さまと茨髪の姫君 / sQueaK

すべては黄金の昼下がりのこと　世界の向う側にある国の話。

そこには人間の言葉を話す動物たちが暮らしていました。

　一国の王は魔女の呪いで不死となり、だんだんと魔物へと身も心も変わっていきます。

魔法を解く方法はひとつ、本当の気持ちを閉じ込める偽りの結婚でした。

毎晩あらゆる国のお姫様を夕食へ招待するのですが、

ある問いに答えられない姫たちをいつも脅して追い出してしまいます。

じつは王さまの正体はかつて“茨の髪を持つ娘”の身代わりに呪いを受けた兵隊でした。

そして　ずっと、ずっと来るはずのない答えを待っていたのです。

臆病なメイドが、野蛮な王さまを恐れたリボンの姫の身代わりに一晩だけドレスに身を包みます。

王さまは言いました。

「私には分かる。もう一度剣を胸に突き立てられたとき、私は生きた身体の中で死んでいるだろう」

■どうしてあの子は小さいままなの？理由が優しい童話の世界で明らかになっています。
■がんばるあなたをきっと励ますフルカラー絵本です。